学問に心を寄せる人々が参拝に訪れる【平河天満宮】/東京都千代田区
こんにちは。
今回ご紹介する神社は、千代田区の「半蔵門駅」から徒歩2分の駅チカ。
「平河天満宮/ひらかわてんまんぐう」をご紹介します。
前回ご紹介した、日枝神社から「太田道灌/おおたどうかん」が気になっており、
太田道灌が創祀したと思われるゆかりのある神社を巡る女子旅に出ました!
私自身、霊感もなくスピリチュアル的なこととは無縁の人間ですが、
神社参拝に関してはその時の感覚的というか、
要は「行きたいか、行きたくないか」の勘に頼っています。
また、私が神社巡りを始めたきっかけが「菅原道真公」のため
何かしらの「縁」を感じ、神様から呼ばれたかも!そんな感覚です。
まずは、
江戸城を築城したことで有名な室町時代後期の戦国武将「太田道灌公」について
この年齢になって恥ずかしいのですが、江戸城は徳川家康が築城したと思っていました…
ここでひとつ日本の歴史を学ぶことが出来ました。
目次
- 1、 太田道灌公について
- 2、御由緒
- 3、御神祭
- 4、アクセス
- 5、銅鳥居(どうとりい)
- 6、狛犬(こまいぬ)
- 7、拝殿(はいでん)
- 8、撫牛(なでうし)
- 9、石牛
- 10、百度石(ひゃくどいし)
- 11、三殿宮(さんでんぐう)
- 12、縁結びの梅
- 14、力石(ちからいし)
- 15、境内案内
- 16、御朱印(ごしゅいん)
- 17、社紋(しゃもん)
1、 太田道灌公について
(引用画像:Wikipedia)
永享4年(1432年)~文明18年(1486年)享年55歳
公家である藤原家の氏族である、上杉家の一つ、扇谷上杉家の家宰太田資清子として生まれ、
康正2年(1456年)25歳くらいの時に家督相続。
長禄元年(1457年)に江戸の地に城を築く。
江戸築城に関しては、太田道灌が霊夢の告げによって江戸の地に城を築いたとある。
(『新編武蔵風土記稿』の「道灌日記」より)
霊夢により行動している!直感力が優れた武士だったのかも知れませんね。
太田道灌は、幼少時から英才ぶりが世に知られる逸話が多数あり、
また、優れた統率力と戦略・戦術を兼ね備えた人物だったようです。
それにしても、菅原道真公しかり「優秀な人材」は他人から妬まれることも多いですよね…悲しい
そして、
よりによって、主君である、扇谷上杉家に「謀反」の疑いをかけられ、暗殺されてしまう。
太田道灌公これらの中傷に対して「一切弁明しなかった」と言われており、
本当に「真に偉大な人物」だったと思われます。
太田道灌公は死に際に「当方滅亡」という言い残しており、(自分がいなくなれば扇谷上杉家に未来はないという予言)
実際に扇谷上杉家は駆逐されています。
著:新渡戸稲造の「武士道」に、太田道灌公の臨終の際の歌が紹介されているとか…
一度読んだことがあるのですが…記憶にない…読み返します!
2、御由緒
江戸平河城城主の太田道灌公が、ある日菅原道真公の夢を見ました。
そして、その翌朝菅原道真公自筆の画像を贈られたこともあり、大変感激し、その夢を霊夢であると思い、文明10年(1478年)に城内の北へ自ら施主となり、天満宮を建立しました。
(「梅花無尽蔵」による)徳川家康公の江戸入城後間もなく、改修のため本社を平川門外に奉遷、慶長12年(1607年)二代将軍、徳川秀忠公により、貝塚(現在地)に奉遷されて、地名を本社にちなみ平河町と名付けられたとのこと。徳川幕府に特別な格式で待遇され、紀州藩徳川家、尾張徳川家、彦根藩井伊家の祈願所でもありました。
平河天満宮公式サイトより
3、御神祭
主神:・菅原道真公/すがわらのみちざねこう(学問の神様)
相殿:・ 誉田別命/ほんだわけのみこと(八幡宮)
・徳川家康公/とくがわいえやすこう(東照宮)
摂末社
・平河稲荷神社
・三殿宮
江戸三大天神のひとつ。(江戸時代における江戸の代表的な3つの天満宮の総称)
・湯島天満宮
・平河天満宮
・五條天神社
関東三大天神(関東の代表的な天満宮の総称)
・湯島天満宮
・亀戸天神社
・谷保天満宮
「梅風会(天満宮の集まり)」によると全国で12,000社ほど天神様がお祀りされているとか…東京は32社あるようです。
4、アクセス
有楽町線の「麹町駅」からも近いですが、私は半蔵門線の「半蔵門駅」から行きました。徒歩1分~2分です。
半蔵門駅1番出口の地上を出口を背にして右側に直進。
「幸福園」という中華料理の店舗の手前の道を右手。
大きな看板で「平河天満宮」と書かれているのですぐにわかると思います!
5、銅鳥居(どうとりい)
こちらが「平河天満宮」銅鳥居です!千代田区内最古の鳥居だとか。
高さ5mもあり比較的高い鳥居です。
※鳥居:神社の入口に立てる門。神域と人間が住む俗界を区画する結界で、神域への入口を示すもの。
6、狛犬(こまいぬ)
今年から神社参拝を始め、いままで狛犬を置く理由などを考えたことなかったんです。
7、拝殿(はいでん)
こちらが「平河天満宮」の拝殿です!銅色と紅梅色の組み合わせがステキです!
縁結び「梅」、菅原道真公のゆかりの「梅」だからでしょうか???
※神社で、拝むために本殿の前に建てた建物。
8、撫牛(なでうし)
菅原道真公を祀っている天神さまといえば!「撫牛」
少し欲張りですが、あっちこっち撫でてきました。
※牛(うし)の座像の置物を撫でて自分の病気を治す信仰習俗。
千代田区指定有形民俗文化財になっています。
9、石牛
「平河天満宮」には合計4つの「石牛」がありました!
10、百度石(ひゃくどいし)
百度石とは、百度参りを行うために使用される石標で、百度参りが行われる神社が境内に立て、
そこから往復参拝するよう目印としたもののようです。
時代劇でよく「百度参り」の場面がありますが、目印となる石標があるんですね。
11、三殿宮(さんでんぐう)
・大鳥神社(御祭神:日本武尊命/やまとたけるのみこと)
・塩神社(御祭神:豊斟渟神/とよくむぬのかみ)
・浅間神社(御祭神:木花開耶姫命/このはなさくやひめのみこと)
「豊斟渟神/とよくむぬのかみ」と「木花開耶姫命/このはなさくやひめのみこと」は
初めて参拝した神様になります。
豊斟渟神は、天地開闢の神々の一柱で、「古事記」では、国常立尊(くにのとこたちのかみ)に続いて天地開闢の最初にあらわれた神世七代の第二の神様です。また、配偶神をもたない単独の神様です。引用元:公式サイト
12、縁結びの梅
「恋愛成就」を願っている女子に嬉しい♡
「平河天満宮」といえば!「縁結びの梅」
あいにく、季節的に「梅の実」はなっておりませんでしたが6月頃が良いと思います。
2つあわさった「梅の実」に恋愛成就の願いを込めて!
14、力石(ちからいし)
※力石:力試しに用いられる大きな石。
15、境内案内
学問の神様を祀っているということもあり「絵馬」の奉納は「学業成就」と
縁結び梅で「縁結び・恋愛成就」が多かったのですが、
東京で数少ない「徳川家康公(東照宮)」も祀っていますので「仕事・ビジネス・出世」の
とてもありがいご利益・パワースポットです。
16、御朱印(ごしゅいん)
御朱印と一緒におせんべいもいただきました!
初穂料は300円でした。はさみ紙(和紙)はオリジナルでしょうか?ステキ!
私は「御朱印ガール」ではないのですが、
平河天満宮では、通常の御朱印のほか限定の御朱印もあるようです。
そのため、限定の御朱印を求めて多くの参拝者が訪れるようです。
詳しくは公式サイトを見てくださいね。
※御朱印:参拝者向けに押印される印章。
公式サイトはこちらです!
17、社紋(しゃもん)
菅原道真公を祀っておりますので、「梅紋」なのですが、梅鉢5つの「梅紋」は、あの「加賀百万石」の前田利家を代表する前田家の家紋と同じで「加賀梅鉢」とも呼ばれているんです。
前田利家公は「菅原道真公の子孫」と言っておられたようですが、「自称」なんです。
北陸は天神信仰の盛んだったため、加賀の地を治めるために「梅鉢紋」を使ったという一説があるようです。
家紋は平安時代後期、1032年から1091年の間に作られた「巴紋」が最古の家紋と言われており、菅原道真公が活躍した平安時代中期にはなかったんですね。
ということで、
太田道灌ゆかりのある神社「平河天満宮」をご紹介しました!
朝起きて行きたい!と感じたこと、参拝時に優しい風が吹くなど、
霊感がない私ですが…
「神様から呼ばれている」と感じ、
不思議、とてもありがたい体感をしました。
参拝情報
参拝日:2018/07/15
鎮座地
東京都千代田区平河町1-7-5
03-3264-3365