武蔵野の総社・緑に囲まれた厳かな格式高い【大國魂神社】/東京都府中市(府中)
こんにちは。
今回は、東京都府中市にある、
大國魂神社/おおくにたまじんじゃをご紹介します。
明治神宮・東京大神宮・日枝神社・靖国神社と並び、
「東京五社」の一つ格式高い東京を代表とする神社です。
境内に「商用目的の写真撮影はお控えください」とあり、
掲載する写真は商用目的ではないのですが、
ブログはインターネットを介すため、独自の判断で写真撮影は控えました。
参拝日は、平成30年(2018年)の7月、寅の日。とっても暑い1日でした。
寅の日とは、十二支の寅にあたる日で、
大安や、巳の日、一粒万倍日といった吉日と並んで非常に縁起が良いとされている日です。
予定のない寅の日。朝起きで、縁起の良い吉日に参拝に行こうと支度を始めました。
いくつか候補の神社があったのですが…
東京に住んでいながら、武蔵野の総社「大國魂神社」に参拝していないのは
いかがなものだろうか?と自問自答し、候補の神社ではなく
まずは、「大國魂神社」に行くべきだろうと結論に至り参拝にお伺いいたしました。
長い歴史があり、とても厳かな大國魂神社の御由緒について
目次
御由緒
大國魂大神/おおくにたまのおおかみで武蔵の国魂の神と仰いでお祀りしたものである。
この大神は 素盞鳴尊/すさのおのみことの御子神で昔この国土を開拓され、
人民に衣食住の道を授け、医薬禁厭等の方法をも教えこの国土を経営された。当社の起源は、人皇第十二代景行天皇41年(111年)5月5日大神の託宣に依って造られたものである。
出雲臣天穂日命/いづものおみあめのほひのみことの後裔が初めて武蔵国造/むさしのくにのみやつこに
任ぜられ当社に奉仕してから、代々の国造が奉仕してその祭務を掌られたといわれる。その後、孝徳天皇(596-654)の御代に至り、大化の改新(645年)のとき、武蔵の国府をこの処に置くようになり、
当社を国衙の斎場とし、国司が奉仕して国内の祭務を総轄する所にあてられた。寿永元年(1182年)に至り、源頼朝が葛西三郎清重を使節として、その室、政子の安産の祈願が行われた。
文治2年(1186年)頼朝は武蔵守義信を奉行として社殿を造営し、
また貞永元年(1232年)2月に将軍頼経の代にも武蔵守資頼を奉行として社殿が修造せられた。又、天正18年(1590年)8月、徳川家康が江戸へ入城してからは武蔵国の総社であるために殊に崇敬の誠をつくし、
社領五百石を寄進され、社殿及びその他の造営に心力をつくされた。引用元:公式サイトより
由緒・歴史|大國魂神社(東京・府中)
当社の起源が111年とのことで、現在から遡り1907年前になる…
想像もつかない歴史です。学生時代に習ったものは、弥生時代ということになるのでだろうか?
「大化の改新」とは、飛鳥時代の孝徳天皇がヤマト政権の土地・人民支配の体制を廃止し、
天皇を中心とする律令国家成立を目指した政治的改革です。
改革で国郡制度というものがあったのですが、今の都道府県のようなものでしょうか。
「武蔵国」の祭務を総轄する所となったようです。
寺社はもともと国家運営で広まった日本独自のものなので、
かなり信憑性のあるものと思われます。
御祭神
大國魂大神/おおくにたまのおおかみ
出雲の大国主神と御同神、縁結び・厄除けのご利益があると言われています。
大國魂神社は「結婚式場」としても人気が高いです。
大國魂神社は武蔵野(現:東京と埼玉・神奈川の一部のエリア)の総社。
総社とは主要神社の神々を全て集めて祀る神社になり、
こちらを参拝すると以下の格式高い神社をすべて参拝するということになります。
・一宮:小野神社(東京都多摩市)
・二宮:二宮神社(東京都あきる野市)
・三宮:氷川神社(埼玉県さいたま市)
・四宮:秩父神社(埼玉県秩父市)
・五宮:金鑚神社(埼玉県児玉郡)
・六宮:杉山神社(神奈川県横浜市)
末社
・巽神社/たつみじんじゃ 御祭神:市杵嶋姫命(弁才天、七福神の財宝神)
・松尾神社/まつおじんじゃ 御祭神:大山咋命(酒造の神)
・東照宮/とうしょうぐう 御祭神:徳川家康公
・住吉神社/すみよしじんじゃ 御祭神:底筒男命・中筒男命・表筒男命(住吉三神)
・大鷲神社/おおとりじんじゃ 御祭神:大鷲大神(ヤマトタケル)(開運の神・商売繁盛の神)
・水神社/すいじんじゃ 御祭神:水神(田の神)
摂社
・宮之咩神社/みやのめじんじゃ 御祭神:アメノウズメ(芸能の女神と安産の神様)
拝殿を背にして、右側あり、北条政子の安産を祈願した由緒から安産のご利益で知られています。
安産祈願の絵馬を奉納し、無事願いが叶った時は御礼に底の抜けたひしゃくを奉納する風習があり、
多くのひしゃくが奉納されていました。
当日も多くのお子様連れ、妊婦さんがいました。
官社の社格の順
「延喜式」に倣って、新たに神社を等級化した制度ですが、第二次世界大戦後廃止されているが
神社の格を表す目安とされていて、「神道辞典」などによると以下の通りの順になります。
官幣大社>国幣大社>官幣中社>国幣中社>官幣小社>国幣小社>別格官幣社
東京五社とは
東京の格式が高い神社
・明治神宮/官幣大社・別表神社
・日枝神社/官幣大社・別表神社
・大国魂神社/官幣小社・別表神社
・靖国神社/別格官幣社
・東京大神宮/別表神社
※別格官幣社とは
国家に功績を挙げた忠臣や、国家のために亡くなった武将・志士・兵士などを祭神として祀る神社
※別表神社とは
神社は社殿、境内、神職の数などの面で比較的大きな規模の神社であり、
一般には一種の格付けとして捉えられている。
アクセス
京王線の府中駅
府中市と聞くと遠いなと感じがしますが
新宿からでしたら特急にのり20分少しで到着します。
府中駅から徒歩5分
京王線 府中駅 6番出口を利用下さい。
6番出口を出て左手に直進します。
目の前にけやきの木が並んでいます。
これは、「馬場大門欅並木」と呼ばれていて、国の天然記念物に登録されています。
大國魂神社の大鳥居が見えてきます。
御朱印
社務所にて、初穂料は300円でした。
境内案内
大鳥居を一礼してくぐりますと100mくらいの参道があります。
多くの木々から自然のパワーを頂くことができます。
右手に手舎水とても立派な「随神門」をくぐり、朱色がとてもきれいな「中雀門」があります。
当日はとてもありがたいことに、結婚式遭遇することができました。
参拝情報
参拝日:2018/07/21
鎮座地
東京都府中市宮町3-1
042-362-2130
最寄駅:京王線 府中駅 徒歩5分
南武線・武蔵野線 府中本町駅 徒歩8分